ジョー・チャット/カトン

シンガポール屈指の賑わいを見せる地区ジョー・チャット/カトンは、新旧がダイナミックに同居したエリアです。家族経営の店、趣のあるショップハウスが、クールなカフェや洒落たブティックと軒を連ねています。この魅力あふれる地区をぶらり歩いて、過去と未来の共存を垣間見てみませんか。

全店、ユーノスMRT駅近く
1. Cat Socrates(キャット・ソクラテス)
Cat Socrates(キャット・ソクラテス)の内装、写真中央にたたずむ看板猫

1 キャット・ソクラテスに足を踏み入れて、店の看板猫ズーズーが鳴いて出迎えてくれても、びっくりしないこと。その名からわかるとおり、このチャーミングなショップが扱っているのは、多種多様な猫に関係するギフト、カトラリー、インテリアグッズです。

雑貨の多くは、シンガポールやアジアのアーティストがデザインしています。地元や地域のクリエイティビティを大切に思う気持ちを表すには最高の方法です。「ニョニャ」(特にプラナカンの女性たちを指す言葉。ただし、プラナカン文化全般を指すことも)の雰囲気を感じられるお土産を探しているなら、プラナカン*をテーマにしたトートバッグ、トレイ、テーブルマットは必ずチェックしましょう。

*「プラナカン」はインドネシア/マレー語で「地元生まれ」を意味する言葉で、一般的には中国系とマレー/インドネシア系の婚姻による子孫のことを指します。

2. Sinpopo Brand(シンポポ・ブランド)
ジョー・チャット・ロードのシンポポ・ブランドの外観

地元料理をヨーロッパ風にアレンジした絶品料理を2 シンポポ・ブランドで味わって、1日のエネルギーをチャージしましょう。格子戸とレトロをテーマにしたメニューが特徴のこの店からは、古風な趣が漂っています。シンガポールが受け継ぐ伝統料理を、エアコンの効いた空間で体験するには最高の方法です。

一番人気の料理としては、シンガポールの郷土料理であるエビペースト風味フライドチキンをアメリカ風に仕上げた「ハーチョンカイ・バーガー」、アーモンドシュトロイゼルを使ったクリーミーなデザート「チルドパンダンスフレ」などもあります。

3. ルマ・ビビ
カラフルなビーズをあしらったプラナカンのスリッパ

次は、シンポポ・ブランドに隣接する通りにある3 ルマ・ビビに向かいましょう。箔押しの門、ターコイズ色の店先、緻密なディテールのプラナカンタイルでしつらえた、歴史を感じさせるこの店を見逃す手はありません。

ケバヤ(マレーや中国のモチーフを取り入れ、ブラウスとワンピースを組み合わせた伝統的な衣服)、ビーズの靴、プラナカンの品々の宝庫ですが、その上、プラナカンの職人技を紹介して基礎を教えてくれる各種アクティビティも開催しています。

ビーズ細工は、装飾品に色とりどりの小さなビーズをたくさん使って繊細なパターンをあしらう重要な伝統ですが、この店で講習を行っているいろいろな技術の一つに過ぎません。

4. ラビット・キャロット・ガン

この地域の残りのスポットを探検するのは、4 Rabbit Carrot Gunで真昼の暑さをしのいでからにしましょう。

レトロなショップハウスに構えるこの風変わりな名前のベッド&ブレックファストは、シンガポールの90年代を再現しています。空腹を感じているなら、英国定番料理である「ゲームキーパーズ・シューティング・ブレックファスト」(フルイングリッシュブレックファスト)やステーキ&エッグなどをコーヒーと一緒に召し上がれ。

この地域で宿泊施設を探しているなら、ここの2階に泊まれます。アートをテーマにした折衷主義の客室は、ボヘミアン気分を味わいたい人にうってつけです。

5. スリ・センパガ・ヴィナヤガー寺院

プラナカンが息づくジョー・チャット/カトンですが、シンガポールの多種多彩な文化が集まっている場所でもあります。

ラビット・キャロット・ガンから道をまっすぐ下ると、そこにあるのが、シンガポールで第二の古さを誇るヒンズー教寺院、5 スリ・センパガ・ヴィナヤガー寺院

19世紀に初めて建立されたこの寺院は、2003年、再建の後によみがえりました。現在の構造は中国系建築家プリシラ・チュー(Priscilla Chow)氏が考案したもので、文化多様性の高いシンガポールの風景を示しています。

文化を愛する人は、スリ・センパガ・ヴィナヤガー・ミュージック&ダンスアカデミーで、インスピレーションに満ちた個性を表現する新形態の芸術性と出会ってみてはいかがでしょう。寺院内にあるこのスクールでは、バラタナティヤム舞踊の基礎や、各種インド伝統楽器の指導を行っています。

6. ナインサーティ・バイ・オーフリー・チョコレート
ナインサーティ・バイ・オーフリー・チョコレートの外観

もともとは、たった1品だけ(看板メニューのオールチョコレートケーキ)を販売する独立系ベーカリーとして1998年に創業したオーフリー・チョコレート。その後、ショップ、カフェ、レストランの人気チェーンを展開しています。

このブランドのフラッグシップストアである6 Ninethirtyで提供しているのは、あらゆる種類の焼きたての焼き菓子パンや贅沢なデザート。オールチョコレートケーキやヌテラタルトを存分に味わいましょう。ダークチョコレートアイスクリームを1スクープ添えることもできます。

7. クーン・セン・ロードを象徴するショップハウス

インスタグラムアカウントを誰よりも素敵にしたいなら、7 クーン・セン・ロード沿いの象徴的なショップハウスを投稿しましょう。もとは1920年代に建設されたパステルカラーの建造物は、かつて、中国系プラナカンの住居でした。どの家も、繊細なディテール、モチーフ、タイルで彩られているのがわかります。

シンガポール指折りの綺麗さで知られているこの通りには、世界中から人々が訪れています。あなたと同じ目的でやって来る写真好きな人や旅行者と触れあうチャンスがあるかもしれません。

8. キム・チュー・クエ・チャン
キム・チュー・クエ・チャンの外観

手ぶらでジョー・チャット/カトンを後にしないこと。8 キム・チュー・クエ・チャンで、プラナカン文化のごちそうを買って帰りましょう。1945年以来、この人気店では、プラナカン文化の定番料理、噛み応えのあるちまきを売っています。

このツアーの締めくくりに、もっと長持ちするお土産がほしいなら、「バティック」(東南アジアや東アジアの全域で使われているろうけつ染め布地)の生地をたっぷり買いましょう。この生地は、自分だけのサロン(長い生地を腰に巻き付ける東南アジア、インド亜大陸の伝統衣装)にもアレンジできます。「ケバヤ」(マレーシア、インドネシア、その他東南アジア諸国の女性が身につける、軽くて締め付けのないブラウス)の無料試着セッションも行っています。

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