チャイナタウンにあるスリ・マリアマン寺院は、1827年に遡る歴史をもつシンガポール最古のヒンズー教寺院です。
賑やかなチャイナタウンには、スリ・マリアマン寺院というシンガポール最古のヒンズー教寺院があります。
1827年に遡る歴史をもつこの寺院は、昔はマリアマン・コヴィルまたはクリング・ストリート寺院として知られていました。南インドのナーガッパッティナムやカダルール地方からの移民によって建てられたものです。
スリ・マリアマン寺院は、不調や病気を治す力で知られる女神マリアマンを祀った寺院です。
多彩な活動
現在はナショナル・モニュメント指定されている、現存する建築物の大部分は、インド人の職人たちが1862~63年に建てたものです。
植民地時代、この寺院は、礼拝の場としてだけでなく、地域社会活動のための重要な場所でもありました。ヒンズー教の結婚登記所でもあり、当時は、ヒンズー教徒の結婚式を挙げることができる唯一の寺院でした。
度重なる修復を経ており、ごく最近では2010年にも修復が行われています。この$400万をかけた修復プロジェクトには、インドから約20名の職人チームを呼び寄せました。この中には、神様の石像すべてを塗り替える職人も含まれています。
極彩色のランドマーク
この寺院で注目したいのは、凝った装飾や緻密なディテール。威厳のある「ゴプラム」(大塔門)は特に、多くのヒンズー教徒の礼拝者やシンガポール人にとって象徴的な意味をもつ場所となっています。
神々の石像や聖獣、ほかの人物像で飾り立てられた5層のゴプラム。イギリス領インド帝国軍に伝わるカーキ色の制服に身を包んだインド人兵士が、目に留まるでしょうか。
10月、11月にこの寺院を訪れたら、ティミティ(火渡りの祭り)を見学しましょう。この寺院で年に1度開催される一番のお祭りです。