シンガポールのマレー系コミュニティの豊かな伝統について知りたいなら、マレー・ヘリテージ・センターは必見スポットです。
160年前に、サルタン・フセイン・シャー(Sultan Hussein Shah)を父にもつサルタン・アリー(Ali)が建設したイスタナ・カンポン・グラムは、シンガポールのマレー系サルタンの旧居でした。
かつての華々しさが復元されたマレー・ヘリテージ・センターは、保存状態の良い敷地内に立っています。シンガポールのマレー人コミュニティの歴史に興味をもっている人は、必見です。
いにしえのサルタン
マリー・ヘリテージ・センター博物館には、シンガポールにおけるマレーの伝統や文化が豊富に展示されており、シンガポール国のコレクションやコミュニティからの寄贈による歴史的工芸品、体験型マルチメディア、多彩な展示物が揃っています。
1819年にスタンフォード・ラッフルズ卿が上陸する以前、港町として栄えたカンポン・グラムについて、知識を深めませんか。そのほかのマレーの文化を知るのもおすすめです。たとえば、海洋民族のブギスは、その多くがインドネシア諸島出身の貿易商でした。
修復された宮殿
当初のイスタナ・カンポン・グラムは、もともと高床式木造でした。上階は「パンガン」、家の中心となる居間兼寝室でした。1階「コロン」は、貯蔵庫、作業場、礼拝場として使用。子供の遊び場でもありました。
マリー・ヘリテージ・センターは、当初の間取りをそのまま保っています。常設ギャラリーツアーは、2階からスタートして1階で終わります。