ピナクル・アット・ダクストンは、住宅開発局(HDB)初のスカイ・ブリッジがタワーをつなぐ住宅プロジェクトです。

画像 Kung Bernard

シンガポールの公営住宅は、「HDB(住宅開発庁)団地」に凝縮されています。この実用的な集合住宅により、スペースを最大限に利用した手頃な住宅を人口の80パーセントに提供しています。

高層へ

その結果誕生したピナクル・アット・ダクストンは、見た目はおよそ民間住宅風ですが、実は公営住宅です。

建設地は、シンガポール最古のHDB団地があった場所です。設計も建築も、同地域を再活性化させ、歴史的意義を称えることを目的としています。

設計コンペを開催し、2つの国内建築事務所を選出。この2社が協力して、既製の技術を用いてシンプルで洗練された住宅を創り上げました。

2009年に竣工したピナクル・アット・ダクストンは、公共住宅の社会的、物理的、経済的問題に画期的なソリューションをもって取り組み、都会の住宅ニーズを満たすという、HDBが直面する課題への素晴らしい対処例です。

7棟の50階建て高層ビルの高さは、超高層ビル並み。各棟の26階と50階がスカイ・ブリッジでつながっています。住宅開発局(HDB)初のスカイ・ブリッジがタワーをつなぐ住宅プロジェクトです。

空高く

各スカイ・ブリッジは、長さ500メートルのスカイ・ガーデンになっています。世界で最も高い公団ビルであり、世界で最も長いスカイ・ガーデンをもつピナクル・アット・ダクストンは、いくつかの記録を達成しています。

また、高層ビル・都市居住協議会(Council on Tall Buildings and Urban Habitat)による「2010 Best Tall Building Asia and Australasia(2010年アジアおよびオーストラリアの最優秀高層ビル)」、「President’s Design Award For Design of the Year 2010(プレジデンツ・デザイン・アワード2010年度デザイン賞」など受賞歴は多数に及びます。

50階のスカイ・ブリッジは、一般開放されています。入場料$ 5で、シンガポールの素晴らしい眺望を楽しめます。