昔ながらのペストリーからモダンなデザートまで、シンガポールは甘いものに目がない美食好きのパラダイス。このガイドでは、シンガポールでも指折りのおいしいローカルデザートはもちろん、創意工夫を凝らすパン職人やペストリーシェフもご紹介します。

ムハマッド・アル・マタン — ル・マタン・パティスリー

コペンハーゲンの「ノマ」から「レストラン・アンドレ」まで、世界屈指の厨房で料理の道に励んできたムハマッド・アル・マタン。この熱意あるペストリーシェフは現在独立して、「クイニーアマン」、スモーククラフィンなどの美味なスイーツを、彼のスイーツを愛するたくさんの人々に届けています。


アナ・フォン — トン・ヘン・トラディショナル・広東ペストリー

店名物のエッグタルトを代々つくってきた「トン・ヘン」は、シンガポール屈指の人気を誇るベーカリー。4代目のオーナー、アナ・フォンは、同家の広東のルーツに忠実なレシピで、一家に伝わる黄金色の絶品エッグタルトづくりを続けています。


ジェネビーブ・リー — サワーボンブ・ベーカリー

「マスターシェフ・シンガポール」第1シーズンのファイナリスト、ジュネビーブ・リーは、パンづくりへの情熱を燃やしてイタリア風ドーナツ、タルト、デニッシュペストリーの専門店「サワーボンブ・ベーカリー」をオープン。  バスク風ベイクドチーズケーキなどの定番スイーツをぜひご賞味ください。「カヤ」(ココナッツジャム)とみたらしのシンガポール風スイーツもおすすめです。


ズァオ・ユー・ニン — オールド・アモイ・チェンドー

子供時代の味を再現するために中国での仕事を辞めたズァオ・ユー・ニン。そのアイデアの発端は、かつてアモイ・ストリートの通り沿いでチェンドー(緑米粉のゼリー、ココナッツミルク、ヤシ糖シロップでつくる冷たいデザート)を引き売りしていた祖父に由来します。「オールド・アモイ・チェンドー」は今、この人気デザートを伝統的な解釈で提供しています。


シェリル・コー — タルト・バイ・シェリル・コー

ミシュランに値するデザートとペストリーをお探しなら、「タルト・バイ・シェリル・コー」で決まり。世界に名だたるレザミグループから独立したベーカリーです。指揮を執るのは、尊敬を集めるペストリーシェフのシェリル・コー。この店のタルトやケーキなどのスイーツは、さまざまなミシュラン星付きレストランの厨房で彼女が得た経験から生み出されています。


ルイーザ・リム — オデット

オデット」は、見た目も味もすばらしいという評価に値するミシュラン三つ星レストラン。ペストリーシェフのルイーザは、ディテールへのこだわりと優れたスキルを発揮して対照的なフレーバーを調和させます。そのすばらしさは伝統的なモンブランを再解釈したアルデシュ・チェストナッツなどの創作スイーツで味わえます。


マイラ・ヨー — クラウドストリート

マイラ・ヨー — クラウドストリート

「2022年アジアのベストレストラン50」で東南アジア最優秀ペストリーシェフに選ばれたマイラ・ヨーは、ミシュランの星を獲得した国内のレストラン「クラウドストリート」でインスピレーションに満ちたデザートを考案しています。マイラのモダンなクリエーションは、型にはまったレシピを避け、セルリアックや揚げたケッパーといった意外な材料を取り入れています。


アイ・リ・オン — スパーゴ・ダイニング・ルーム

アイ・リ・オン — スパーゴ・ダイニング・ルーム

スイーツなくして食事は終わらず。「スパーゴ・ダイニング・ルーム」のデザートは、エグゼクティブペストリーシェフで二児の母のアイ・リ・オンが愛情をこめて創作しています。ふじりんごのシャーベットを添えた名物塩キャラメルスフレを、ぜひ味わってみてください。