クラブや一杯を楽しめる店に加えて、シンガポールのナイトライフシーンの中心になっているのが、隠れ家的バーや感じのいい酒場です。ここでご紹介する秘密の酒場で、思い出に残る夜を過ごしませんか。
28香港ストリート
シンガポールの隠れ家的バーの草分けと言って間違いない「28香港ストリート」は、シンガポールのバーシーン名物です。アドバイス:入口を探す際には、目立たないドアを照らす灯りを見落とさないように。2022年の「アジアのベストバー50」リストの49位にランクインしたこのシンガポールを代表するバーでは、ブラックフォレストネグローニやグアバスパイスマルガリータといった興味をそそるドリンクを提供しています。
ロキシー
マリーナ・ベイの埠頭沿いに隠れて佇むロキシーは、ロックンロール全盛期を彷彿とさせるレトロな魅力が漂う空間です。この店のカクテルは、「ニューヨーク・ドールズ・サワー」、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」など、伝説のロックバンドや曲、コンサート会場にインスピレーションを得ています。
ジ・エレファント・ルーム
シンガポールの豊かな文化を大切にして、色彩豊かなリトル・インディア地区にドリンクでオマージュを捧げているのが、「ジ・エレファント・ルーム」です。テッカ・マーケットから新鮮な食材を調達し、「シンハラ・コーヒー」や「ザ・ニュー・マンゴー」といったカクテルは、インド料理の味わいにヒントを得ています。
ザ・ドラゴン・チャンバー
ビール用冷蔵庫の裏にあり、コーヒーショップのファサードでうまく存在を隠している「ザ・ドラゴン・チャンバー」は、賭博場や秘密のたまり場を思わせる店。東南アジアの装飾があふれる空間で、中国料理に着想を得たフュージョン料理や「アールグレイ・オールド・ファッションド」、バタフライピーを使った「ブロッサムソーダ」などの独創的なカクテルを楽しめます。
ママ・ディアム
シンガポールの古き良き食料品店に敬意を捧げる「ママ・ディアム」は、通称「ママショップ」。大理石のテーブルやレトロな絵が描かれた壁が懐かしさを誘う店です。この店のカクテルは、「パンダン」、「ハリア(生姜)」やサワープラムなどの地元特有の味を思い出させるもの。料理の盛り付けは、定番ホーカー料理にどことなく似ています。
サゴ・ハウス
チャイナタウンの伝統的なショップハウスの3階にある「サゴ・ハウス」は、愛情で成り立っているこぢんまりとした目立たない店。内装の8割を、このバーの3人の創業者がアップサイクル素材を使って手作業で行いました。メニューは地産食材の旬をもとに常に変わります。
ステイ・ゴールド・フラミンゴ
チャーミングなカフェからロックンロールの雰囲気が漂うバーへと、夜になるとまったく違う顔に変わる「ステイ・ゴールド・フラミンゴ」。フライドオイスター、マッシュルームタコス、ポークカラーといった家庭料理を味わい、「アペロール・コンブ・スピリッツ」や柑橘系の風味が特徴の「ガルバルディ」などの美酒を堪能することができます。
タイラー・アダム
仕立屋の店頭の陰にある隠れカクテルバー「タイラー・アダム」は、まぎれもなく、カクテルを愛する人のための隠れ家です。
この店のカクテルは世界各地をイメージしたものですが、ライオンシティに滞在している皆様には、地元の醸造所ブラス・ライオン・ディスティラリーのジンでつくる「プラナカン・サンセット」など、シンガポールをイメージしたカクテルをおすすめします。