多様な動植物が生息・生育する環境に恵まれ、エコシステムが豊かなウビン島は、自然を愛する人々ならぜひ訪れたい理想の楽園です。
シンガポールの北東の沖合に浮かぶ島、自然と歴史があやなすウビン島。チャンギ・ポイント・フェリー・ターミナルからバムボートに乗ってわずか15分の場所に位置する聖域のような静かな島は、街の喧騒を逃れてのんびり過ごしたい自然派や日帰り旅行を楽しむ人々に大人気のスポットです。
もともとはプラウ・バトゥ・ジュビン(マレー語で「花こう岩の島」)として知られていた、広さ1,020ヘクタールの花こう岩採石場は、かつて、イスタナやジョホール・シンガポール・コーズウェイなどの建造物を建設するための石の採掘場でした。
島を訪れる人々は、ココナッツやゴムの木のプランテーション、養魚場、シンガポールに残っている最後の「カンポン」(昔ながらの村)ともども、この場所にも感じ入るひとときを過ごせるはずです。
しかも、シンガポールのいにしえに触れることができる絶好の場所であるウビン島は、さまざまな動植物が生息・生育する環境に恵まれ、島で暮らす野生生物は多種多様です。この美しい島に日帰り旅行をして、この島の持ち味をぜひご堪能ください。
繁栄する自然
エメラルドの島を巡れば、海藻礁や野生生物だらけのマングローブなど、たくさんの生育環境を目にすることができます。
ウビン島巡りを徒歩で堪能するのは大変かもしれません。そんなときはぜひ、大きな桟橋のところどころにある店で自転車をレンタルしてください。
おすすめは、チェック・ジャワ湿地に向かって東に進むこと。ここのエコシステムには、海岸林、磯場、マングローブ沼沢地といった6つの生息地域が重なり合っています。シオマネキやセキショクヤケイ、ムツゴロウなど、たくさんの驚異的な生き物をよく観察するチャンスです。
チェック・ジャワに行く途中に、ドリアンが実る350本超の木、マングローブ、パンノキがあるウビン果樹園に立ち寄ることをお忘れなく。
島を発つ前には、ペカン採石場に寄って、絵になる美しい日没の瞬間を忘れずに眺めましょう。桟橋から徒歩わずか15分の場所にあるこの旧採石場は、今は豊かな緑に囲まれた美しい湖になり、カワウソ、チョウ、多種多様な鳥たちの住処になっています。
雄大な自然を探検
ウビン島では、キャンプやハイキング、ハードなサイクリングなどのアウトドアアクティビティもたっぷり楽しめます。
こののどかな島で一晩過ごすつもりなら、島中にキャンプ場があります。ジェルトンキャンプ場は、桟橋から西へ6分ばかり。もっと冒険したい旅行者の方は、北東部にあるママンキャンプ場か、西にあるエンドゥト・セニン・ビーチに向かいましょう。
自転車で冒険したい人やスリルを求める人なら、さらに西にあるケタム・マウンテン・バイク・パスに向かうのもいいでしょう。10kmにわたって蛇行が続き、手強い坂や岩だらけの下り坂があるので、スポーツ経験豊富な人にとっても腕の鳴るルートであること請け合いです。
ウビン島日帰り旅行―持ち物リスト
ウビン島に初めて訪れる人のために、日帰り旅行に持っていくべきアイテムのチェックリストをご用意しました。
1) お金:ウビン島行きバムボートの料金は1人往復S$6。自転車レンタル(桟橋沿いの店でレンタル可能)はS$6~20です。十分な現金を持っていくことをお忘れなく!
2) 虫除け:蚊に刺されないように、虫除けを持っていきましょう。サンダルやゴム草履ではなく、靴を履いたほうがいいかもしれません。
3) 飲料水と日焼け止め:ビタミンDを生成するにはもってこいのシンガポールの熱帯気候ですが、水分補給と肌のケアをお忘れなく。
4) カメラ:ウビン島には美しい景色がたくさんあります。アマチュア写真家は、カメラを持参してシャッターチャンスをとらえましょう。