シンガポール国際アートフェスティバルで、アートとカルチャーが無限に広がる新たなイマジネーションの領域に踏み込みませんか。

『A Dream Under The Southern Bough』は、チュン・ユフェンの20年以上におよぶ波乱万丈な夢を描いた物語です。

画像 Toy Factory Productions Ltd

シンガポール島屈指のアート&カルチャーの祭典「シンガポール国際アートフェスティバル(SIFA)」の中心は、インスピレーション。

今年で44周年を迎える歴史ある国民的アートイベントが5月に開催されます。300以上のパフォーマンス、60のショーに加えて、ライブ、ハイブリッド、バーチャルの形式で行われる多彩なプログラムが用意されています。

2021年のフェスティバルでは、シンガポールだけでなく、スイス、レバノン、アメリカをはじめとする国々から参加する数百名のアーティストによるコラボレーションが行われます。

エキサイティングなライブパフォーマンスから物理的な空間を超えるダイナミックなコラボレーションまで、今年のフェスティバルは皆さんの想像力の限界を超えているはずです。それでは、SIFA 2021のプログラムの中からほんの一握りをご紹介しましょう。

この世は舞台なり
『三人姉妹』は、作品名の由来である三人姉妹の1人、イリーナの記憶の風景として再構成されています。

画像 Arts House Limited

世界中から集まる才能豊かな役者たちが、テクノロジーの力を活用した魅力的なライブパフォーマンスやデジタルプログラムのステージに登場します。

ニューヨークを拠点に活動するSITIカンパニーとシンガポールの劇団ナイン・イヤーズ・シアターによるコラボレーションでは、SITIカンパニーの役者がデジタルで出演し、ナイン・イヤーズ・シアターの役者が舞台上で演じ、アントン・チェーホフの『三人姉妹』に新たな命を吹き込みます。

同じように、『The Invisible Opera』(都市生活の音とリズムへの頌詩)では、オーストラリア人パフォーマーのソフィア・ブルースがメルボルンで行うライブパフォーマンスがシンガポールに中継されます。

シンガポールの演劇界とそこで活動する有能な役者や脚本家に興味がある方は、『The Commission』(シンガポールの人気劇団Pangdemonium、ワイルドライス、シンガポール・レパートリー・シアターによる風刺劇)や、『The Year of No Return』(ザ・ネセサリー・ステージによる、気候変動の興味深い探求)のチケットを購入しましょう。

ミューズとミュージック
『The Rhythm of Us』は、シンガポール・ダンス・シアターとシンガポール交響楽団の記念すべき初のコラボレーションです。

画像 Bernie Ng

音楽の世界は、言葉を超え、思考力を超えて感情を揺さぶるはず。音楽というアート形式の頂点を知らしめるのが、SIFA 2021で披露されるパフォーマンスです。

『The Rhythm of US』(シンガポール・ダンス・シアター、シンガポール交響楽団、アメリカ人ダンサー兼振付師のパム・タノウィッツによるコラボレーション)では、遠隔操作技術を活用し、時空を超えたパフォーマンスを披露します。

『Ghosts of Yesteryear』では、シンガポール出身の5人組、モース・パーカッションが、内省と認識の旅へと観衆をいざないます。『A Song For Lewis』では、シンガポールのジャズ界の有名人が、シンガポールの大御所ドラマーであるルイス・ソリアーノの人生を称えます。

そのほかにも、『Echoes of Fire and Water』(Ensemble Æquilibriumによる自然をテーマにしたコンサート)や、テイク・ファイブ・ピアノ・クインテットによる『The Consoler』(ディミトリ・ショスタコーヴィチとシャルル・ケクランの作品を演奏)など、魅惑的なプログラムが予定されています。

上映以外のイベント
『The Mole Agent』は、83歳の男性セルジオが、私立探偵に雇われて老人ホームで事件を捜査する物語です。

画像 Arts House Limited

優れた映画は娯楽を超えるもの――私たちの想像力の中にあるスクリーンにとどまることのない存在です。

アジアン・フィルム・アーカイブスによる「Singular Screens 2021」が紹介するのは、世界中の傑作コレクションです。感情を呼び起こし、心を揺さぶることでは互角の作品を選りすぐっています。

上映会場となるのはオールダムシアター。一部の作品はビデオ・オン・デマンドでも視聴できます。今年のラインナップには、『Light of a Burning Moth』(母親の失踪という心の傷に向き合う寡黙なダンサーを描いた作品)や、『Gunda』(動物の意識の謎を中心的なテーマとしたモノクロ映画)などが並びます。

アートと創意

SIFA 2021では、数々の公演に加えて、創作意欲をかきたて創造力を解き放つ興味深い講演やワークショップも多数開催されます。

ビルディング・カンバセーションの『Impossible Conversation on Care』でつながることの力について学んだり、地元企業シンギング・ボウルズによるセラピー効果のある音浴に参加したりできます。『Tactility Studies: Hold to Reset Series』では、自分の体の限界と可能性をより深く理解することができます。

SIFA 2021はシンガポール国内の複数の会場で開催されるほか、多彩なデジタルプログラムも用意されています。より詳しい情報は、SIFA 2021のウェブサイトをご覧ください。チケットはこちらで予約できます。

フェスティバルの魅力的なプログラムを海外やご自宅からご覧になるには、SIFA on Demandをご確認ください。

この魅力的なビデオ・オン・デマンド・プログラムの視聴期間は6月5日から6月12日まで。『Three Sisters』、『The Year of No Return』、『The Ghost of Yotsuya』など、フェスティバルで上演された魅力的な作品をお楽しみいただけます。