シンガポールで「フライド・キャロット・ケーキ」と呼ばれる風味豊かな大根餅。その名前とは異なり、キャロット(人参)のオレンジ色ではなく、「白」と「黒」の2種類のカラー(味付け)があります。
人参とスパイスで作り、上にクリームチーズのフロスティングを重ねた、デザートのキャロット・ケーキとお間違えなく。
この甘くないキャロット・ケーキは、少なくとも、オレンジ色の人参は入っていません。主な材料は、人参ではなく、米粉とシンガポールで「ホワイト・キャロット」と呼ばれる「大根」。これを混ぜ合わせたものを蒸し、小さな四角に切って、ニンニク、卵、「チャイポー」と呼ばれる大根の漬け物と炒めます。
一般的に潮州の方言で「チャイ・トウ・クエ」と呼ばれる、なめらかで柔らかな餅の炒めものは、ほとんどのホーカーセンターにもあります。黒(甘い濃い口醤油と炒めたもの)か白(オリジナル)のお好きな方をどうぞ。
チャイニーズの餅
このシンプルな一品は、中国南部の潮汕地区が発祥。主に米粉で作られ、「チャオガオグオ」(炒めた上新粉)と呼ばれています。魚醤と甘みを加えた醤油に餅を漬け込み、切って、卵、牡蠣、大エビと炒めたものです。
元々は「チャークエ」(炒め餅)と呼ばれる、四角く切った餅を醤油で炒めたシンプルなものが、潮州からの移民によってシンガポールに伝えられました。
潮州の屋台 ン・ソイック・テンが、1960年代に大根を加えて、この料理を「チャイ・トウ・クエ」と名付けたとされています。また別の屋台 ラウ・ゴーが、白バージョンの人気を高めたそうです。
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